素人だから勝てる外貨投資の秘訣―虎の子の退職金、ボーナスを着実に殖やす
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自分の中では今年読んだ投資本No.1になりそうな予感 |
本書はまじめに長期での外貨運用を論じた、初心者向けの唯一の良書ではないでしょうか。
本書では過去の為替の歴史、統計から、投資利益を得るために真に必要な指標を明らかにし、その指標をもとに、ドル債買いとドルのヘッジ売りという手段を用いて、長期的に利益を得る方法を教えてくれます。
どの程度のリターン、リスクがあるかなどケースごとに試算しながら説明してくれ、また更新が必要なデータは著者のホームページで公開するという親切さです。
短期売買、細かいリスク管理はめんどう、長期で落ち着いた投資をしたいと思っている人にはお薦めできます。
また特筆すべきは、著者の相場観でしょう。
本書は日本の財政悪化からインフレ、円安、円資産目減り(さらにひどい説になると、預金封鎖、ハイパーインフレーション)、といった最近流行の考えには組しません。
「為替は国力などという意味不詳の概念とは何の関わりもない」
と一蹴し、
「1ドル=110円でも安い、10年後1ドル=70円でも自然な結果」
とまで言います。
円安は避けられず、早いうちに外貨建て資産へのシフトも必要かと思い込んでいたので、これには驚きました。
著者の示す相場観は非常に冷静で感情的な煽りとは無縁です。示唆に富み、いろいろなことを考えさせてくれました。このあたりの話は、外貨投資を考えていない人でも、新聞のコラム程度の軽い気持ちで読んでも楽しめるのではないかと思います。
巷には、初めてでも短期で簡単にいくら儲かるといった投資本や、日本の将来はもうダメだから外貨建てでこれを買いなさいといった資産運用本がたくさんありますが、そういうものには目をくれず、まずこれ一冊を手にとって欲しい本です。
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レビュー |
知人から紹介されて買ったのだが、略歴から分かる通り、著者はこの本のテーマの実務と理論の双方に精通している。内容は包括的かつ詳細な記述、というスタイルではなく、焦点を最初から、通貨はドル、ものは長期国債、ヘッジ手段として外為ネットトレード、と絞っているのはさすが実務家である。それでいて、関係する理論について過不足ない解説が付けられているのはさすがエコノミストである。
私が本書から学んだのは、著者の主旨とずれるかもしれないが、投資で勝つか負けるかは最後は心理の問題ということだ。いかに理論を知っていても、データを集め客観的事実を把握していても、不確実性をゼロにすることはできない。どんな投資家も所詮生身の人間であり、売るか買うかを決断する瞬間、誰もがこの不確実性に心を揺すぶられ判断を誤る。本書は、そこを乗り越えるにはどうしたらいいかにまで突っ込んで教えてくれる。
外貨投資を勧める本なのに、外貨投資を始めるのは相場のタイミングとして今はベストではないと書いてある点とても正直でよい。全体が落語を思わせる軽快なテンポで語られているのもよい。
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騙されないで |
株にしても、外為証拠金にしても簡単に儲かるようなまやかし本やメールマガジンの類が多いのにはあきれ果てるばかり。この本の冒頭で「日本では一般個人投資家の貯蓄・投資行動は二極化してしまっている」とあるが正にその通り。株や外為証拠金を「胡散臭い投機ゲーム」と見る保守的な人々か長期的な視点を欠いたゲーム感覚の短期売買に走る危ない人たちしかいない。だからまやかし本がまかり通るのだろう。そうした本に走る人たちは結局みんな騙されることになる。何故日本人はこうも簡単に騙されるのだろうか。
”素人だから”は本物の投資について分かりやすく教えてくれる数少ない貴重な本だ。割安を買い、割高を売るというスタンスは言うは易し、行なうは難し。割安・割高をどうやって見分けるのか、どのタイミングでどのように売買するのか。まじめに投資を考えている人には必読の本。
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外貨投資を志す者に必読の書 |
長く続く円の低金利下にあって、豪州、米国等の高金利は一般投資家にとって魅力一杯である。そのため、外貨預金や外債投資に貴重な自己資金を投入する者は増加する一方だ。また、外国為替証拠金取引も2005年に法的な規制が整備され、それに伴い取引量が増えている。
しかし、短期、長期どちらを志向しようが、外貨投資に内在するリスクを正確に把握して投資している者がどれくらいいるのだろうか。高金利のみに目を奪われている者が多いのが実態ではなかろうか。
本書は、1980年以降の高金利通貨の相場を概観しながら、高金利外貨投資の罠と外貨投資で勝つための戦略を分かりやすく説く。
初心者だけでなく外貨投資のキャリアを自負する者も一読に値する書だ。

