投資ファンドとは何か 知っておきたい仕組みと手法
![]() |
投資ファンドの仕組みが良く理解できます。 |
題名の通り、「投資ファンド」についての解説書的本です。
1不動産投資ファンド
2ヘッジファンド
3企業投資ファンド
とそれぞれを明確に区別して書かれており、非常にわかりやすい内容で、ファンドの仕組みが理解できます。
この本の最も良いところは、図や表が多くあり、理解しやすく工夫されている所だと思います。
また、ページ数もさほど多くないので、一息に読めます。
このような解説本にしてはめずらしく、起承転結が上手に構成されており、著者の主張も理解できるのがさらに本書の良さを引き立てています。
しかしながら、若干専門用語も出てくるので、日頃から経済誌を読んでいたりする人でなければ、抵抗を感じるかもしません。
![]() |
経済のイノベーター役 |
代表的な3つのカテゴリーのファンド(不動産投資ファンド、ヘッジファンド、企業投資ファンド)を簡潔に、しかも背景・理論も含めて説明しており読みやすい。
ヘッジファンドと言えば、ソロス、ジュリアンロバートソンの「クオンタム・ファンド」、投資理論のノーベル賞受賞者がいた「LTCM」など、大手のヘッジファンドが有名だったが、今や8000ものファンドが存在するとは、しかも、同数のファンドが常に撤退・参入する競争の激しい世界。
その資金源が個人の年金だったりと、我々も間接的にファンドに関係あると思うと身近に感じる。
自ら企業投資ファンドに片足を突っ込んでいる身であるが、あらためて読むと社会的な意義を再確認することにもなった。今や新聞一面に掲載される「投資ファンド」は経済のイノベーター・潤滑剤となって益々身近なものになって行くだろう。学生・一般のビジネスマンが読んでも面白い本である。
![]() |
投資ファンドの入門書 |
不動産投資ファンド、ヘッジファンド、企業投資ファンドについて、その仕組みや評価の方法等につき懇切丁寧に解説している。入門書としては良い本だと思う。既に一定の知識がある人なら、第4章「投資ファンドの未来」を読むだけでも十分。
![]() |
投資家もそうでない方も |
不動産投資ファンド、ヘッジファンド、企業投資ファンドという投資ファンドの仕組みやその投資手法を分かりやすく解説した好著。一般の投資家にとって実際にこれらの投資ファンドに投資することは少ないのだろうが、実際に市場に大きな影響を及ぼす投資ファンドの取引手法を知っておくことは十分に意味のあることだろう。また、投資をしたことのない人にとっても本書の内容は新鮮だと思う。
大きなリターンを求め、新たな投資手法や付け入るべき市場の歪みを探し求める投資ファンドが持つ影響力は今後も強まっていくだろう。世界を舞台にしたマネーゲームのメインプレーヤーたる投資ファンドの行動原理を知っておくことは世界経済の動きを読む上で必須である。本書はその行動原理を非常にコンパクトに示してくれる。
![]() |
投資ファンドの概要に関する良質でコンパクトなまとめ |
不動産投資ファンド、ヘッジファンド、企業投資ファンドの市場環境、仕組み、手法等につきコンパクトに纏まっており、説明も丁寧で読み易い。自分のような、この世界の部外者にとっては、概観を知る為の格好の入門書である。ファイナンスの考え方の基礎を知っている読者にとっては、IRRの計算の考え方に関する記述等は若干まどろっこしいかも知れないが、一方で、キャップレートの推移から見る不動産市場の状況と今後の見通しや、本来的に市場の歪みを目敏く利用した儲けの仕組みであるファンドが大型化・主流化するにつれて特異な収益機会が失われ、運用パフォーマンスが低下するという市場構造等に関する記述や、各種ファンドの機能や意義に関するバランスのとれた見方は勉強になった。


