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著者の慧眼、本書のからくり |
毎度のことだが、著者のドライな視点は私には痛快に感じる
本書は比較的客観的な立場である著者によるバイサイドである個人投資家のための投資に関する「?すべからず集」といえるものであり、かつリスク・リターン・コスト(手数料+税金)の観点から見た場合の個人向け国債・個別株投資の奨めである
極めて明快かつ論理的ですっきりとさせてくれるものであり、その点において著者は頭脳明晰かつ慧眼で本書は素晴らしい!、一読の価値大いにありといわざるをえない
一方で多少ケチをつけるというか、著者に倣ってシニカルな見方をすれば、著者のポジションは比較的客観的であることは疑いようがないが、とはいえ楽天証券といういち証券会社に所属している事実に目を向ける必要はあると考える
その点から考えれば、手数料の低い楽天証券へナチュラルに足を(というより検索を?)向けさせるのに有益な書と見ることもできるのではないか
そういえばネット証券は大手証券会社等と比較すれば投信のラインナップは乏しいような気もするが如何だろうか?
あえてケチをつけてみたわけだが、他のレビュアーも指摘しているように投資初心者にとっては素直に有益なものであると思う
本書でチラッとおっしゃっているが、コミッションを取らない本当の意味での独立したFPの台頭が現在の日本には必要なのではないか
そして多くの方がこの意見に賛同するようになったとき(私はそういう時代が到来すると信じているが)、独立系FPの時代、そして現況の金融機関がいつぞやの他律的なものではなく自発的な大改革を迫られる時代へと突入するのだと私は考えている
悪弊跋扈の金融機関にまやかしでない顧客中心主義の到来はまだ遠いが、各人の意識改革からすべては始まるのだと思う
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当たり前のことなんだけど |
まったくの素人なのだが、ひと月ほど前から株に関する本を読み出した。ところが、これがまたいろいろ疑問に思えるところが出てくるわけである。
数学的に信じらないこと、一般常識からすれば疑わしいことが多すぎる。
自分が素人だからなのかな、と思っていたのだが、この本を読んで目からうろこが落ちた。私のほうが正しかったのである。
常識が常識として通用しない世界が株というものだと思っていたのだが、つまるところ、どこあろうと常識は常識、この本が教えてくれた。
本格的な投資を始める前に、この本にめぐり合えたことは幸運であった。
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結局は他の本と同じ? |
浮ついた詐欺まがいの投資入門書が多い中で、現実的で読み手が聞きたいと思う答えに囚われることなく、ある意味ご自身が信じる正しいことを述べている本だと思います。ATMの前/銀行窓口に「振り込み詐欺ではありませんか?」と書かれた札のように昨今の投資ブームに警鐘を鳴らす本といえます。しかし自分で考えて投資するという一番重要な点に関しては役立つ情報、具体的な方法やヒント、理論的な裏づけに欠けます。ドルコスト平均法ではエクセルで簡単なシミュレーションをされれば良かったと思います。不動産投資では収益不動産に関する知見がもう少しあると良かったと思います。全般に悪い商品、陥りやすい罠の批判が目立ち、上手く利用出来るもの、利用する方法に欠けると思いました。「お金を減らさない本当の常識?シンプルで正しい30のルール」だったような気がします。
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売り手の論理に惑わされないために |
その「常識」は本当に正しいのか?
長年運用ビジネスに従事してきた著者が、お金の増やし方に関する「本当の常識」を解説する。
「ドルコスト平均法」や「長期投資によるリスクの低減」「使用目的別投資」「年代別投資」など、世間で「常識」とされていることが実は誤りである、という説明は実に興味深い。「運用は1にリスク、2にコスト、3,4がなくて5に好き嫌い」という著者の主張は明快だ。まずは、自分のリスク許容度(どのくらい損しても平気か)を見極め、コストが低くシンプルな仕組みの商品に投資することが一番ということだ。
ただし、結論として、「個人向け国債」と「個別日本株投資」を薦めているが、これが最適解であるという説明はいまいちよく分からなかった。最後は著者の「好き嫌い」が出たというところか。個別株は確かにコストは明確であるが、単位株制により、それなりに大きな資金がなければ十分な分散投資もできず、リスクも大きくなりがちと思うのだが。個別株の投資が本当に初心者向けなのかは少々疑問。少々問題はあるにせよ、現代投資理論の結論である「国債+コストの安いTOPIX」での投資の方がリスクは小さいと思うが。
また、著者は、海外投資についても、為替変動リスクが「投機的リスク」であるとして懐疑的であるが、「長期的には株式市場の成長率は国のGDP成長率に比例する」と考えると、日本の企業だけに投資しておくことは、機会損失を生む危険性もある。「リスクが高いから」という理由だけで排除するのはいかがかと思う。
ただ、全体としては、知っておくべき知識が多く、売り手の論理にだまされないための知識がうまく整理されているので、これから投資を始めたいと考えている人にはおすすめです。
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良書です。良い意味で参考までに。 |
殖やす為には減らさない事。「べからず集」とも言える内容です。
「少なくとも損はしたくない」という気持ちをガッチリと掴んでくる良書です。
読み進めていくほどに「じゃあどうすればいいの??」と思うほどネガティブな内容が多く、少しはポジティブな話が欲しくなりますが、そこが本書のミソでもあります。投資に王道は無く、自分の判断と結果に対する反省の繰り返しが、最も納得のいく最良の投資方法である事が分かるのではないでしょうか。
自分の投資スタイルを築く為の種として、参考として、本書を読むことをオススメします。



